大坪洋介 インタビュー

大坪洋介 インタビュー

何を持つかより、どう使いこなすか

20代前半でアメリカに渡り、LAに29年間住んでいました。LAでは洋服全般の仕事をしていて、11年前にニューヨークのROGANというブランドのディレクターとして日本に転勤してきました。そこから本格的に日本をベースに活動し、昨年までの8年間はLevi’s®のプレミアムブランドのセールスとマーケティングのディレクターとして、アジアや中東、アフリカなどを統括していました。現在は、ONEOのシニアマネージングディレクターとして、新しいライフスタイルを日本やアジアの市場に伝えていくため、アメリカやヨーロッパのブランドを紹介していくという仕事をしています。HATCHでは、私がこれまでの経験を通して、これだけはもっといい部分を知ってもらいたいという"もの"を紹介していきます。



新しいライフスタイルを伝える架け橋になりたい

常に考えているのは、自分は新しいライフスタイルを伝える架け橋になるんだ、ということ。仕事を通じで自分の中で素晴らしい、とか、感動する"もの"や"こと"を伝えていきたい、と日々考えています。自分の中で感動したこととか、美しいとか、使い勝手がいいとか、いろんな角度で"もの"や"こと"を見ていくと、まだまだ紹介したい、伝えたいことが出てくるんです。これからも、いろんな"こと"や"もの"などを伝えて行くことができればとても幸せ。それと、私に残されていてやらないといけないことが、もう一つ。今まで私が培ってきた経験や方法など、いろんなノウハウを若い世代の人たちに伝えていきたいということです。



自分の中でしっくりくるものにたどり着けたときの喜び

ものを選ぶときは、できる限り多くの中から選びたい。例えばハサミが欲しい、とします。お店に行けば、道具としてのハサミはあらゆるところで購入することができます。でも、ハサミが作られた頃のものから、現代の匠のもの、工業製品まで、じっくりといろんなハサミを見てみると、その中でこれぞというものに出会えるんです。機能的に合っているとか、デザインがいいとか、使いやすいというものが見つかる。古いものだからいいとか、新しいものだからどうとか、というのではなく。自分の中の一番にたどり着けるものというのを見出すのがとても楽しい。これは昔から全く変わらなくて。車でも、道具でも、全てのものにおいて、周りからはこだわりが強いと言われることもあるかもしれないけど、自分のなかでしっくりくるものにたどり着ける喜びというのは、この上なく幸せなことです。高いとか安いとか、評価がどうとかは一切関係なく、自分にとっての"もの"の価値とは、自分の中でどれほど大事かなんです。



少しでも新しいライフスタイルが見えるように

HATCHのコンセプトは非常に具体性があって共感できます。気になるライフスタイルを送っている人がいると、その人たちにとってどんなものが自身のエッセンシャルになっているのかというもののセレクトには、とても説得力がある。そういうHATCHというサービスの中で、自分も愛用している、なぜならこういう理由で、といった様に、大坪洋介を表現できるのであれば是非参加させていただきたいと思い今回のプロジェクトにいたりました。私は、本当に買い物が好きで、無限大にいつでも買い物好きという自分の性があって。その中で、年代もので歴史があっていいものとか、普遍なものという定義はまた別なんですが、自分が持っている身につけているというもので、これだけはもっといい部分を知ってもらいたいというものを紹介していければと思います。瞬間的なものではなく、私の目線の先にあるものや、なぜこれがいいのとかという考えなどが、少しでも伝われば嬉しいです。そんな私のセレクトを通じで、少しだけ新しいライフスタイルが見えてくるかもしれません。


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