江川芳文 インタビュー

江川芳文 インタビュー

ノリとインスピレーションの共有

サーフィンの練習と思って手をつけたら面白かったのがスケートボードをはじめたきっかけで、15歳からプロスケーターとして活動しました。学生時代は、周りとは全く話が合わなかったですね。みんながボンタンに手をくわえている中で、僕はストレートの学ランを膝下からテーパードさせるのになおしにいったり。それが今の洋服作りにも繋がっているのかな。スケートボードと洋服作りで似ているところは、定義がないところですね。洋服作りは、「MILK」のひとみさんに誘われて、MILKの中でブランドをはじめたのが最初。「HECTIC」をはじめたのは、その1,2年後くらいに真柄さんからショップをやらないかと誘われたのがきっかけでした。それから、STASHとFUTURAとの出会いがきっかけで、「RECON」「SUBWARE」のディストリビュートをはじめました。2007年にオープンさせた「Carnival」は自分の中でのターニングポイントでした。それまでは洋服というソフトなモノ作りしかやってきませんでしたが、はじめてハードなモノ作りをやったことは自分の中では大きかったですね。現在は、「Hombre Nino」のディレクターと「XLARGE」のPRディレクターをしています。HATCHでは、僕の「ノリとインスピレーション」の共有をしてもらえるようなセレクトをできたらと思います。



僕が好きなモノ、みんなも好きでしょ?

ブランドが大きくなると、自分の手に届かないところにひとり歩きしてしまいます。HECTICもストリートブランドとはいえ、大きくなっていき、いろいろな葛藤がある中で、子供に伝えていきたいなと単純に思うようになり、自分に正直にいたいと思いました。Hombre Ninoを立ち上げたきっかけです。これまでやってきたスケートボードや自転車などの経験、親になったという変化も含めて「僕が好きなモノ、僕がやってきたコト、みんなも好きでしょ?笑」という変な自信がありました。それを改めて提示したかったんです。こんな変な勘違いを、僕の経験を通して、伝えていく。ちょっと変なことをまっとうなものを通して伝えることで、おもしろくなればいいなと思っています。



見た目とノリ

普段モノをセレクトする基準は、見た目とノリです。すごくいいものも安くみえたりするし、安いものが高く見えたりする。自分自身ラフな感じだから、頑張っていい時計をしていても、偽物でしょ?って言われるような。そんなノリが好きです。モノの情報は、人からですね。友人が身につけていてかっこいいなと思ったものから手をつけていく。HATCHをみていても、NIGOくんがセレクトしているものが欲しくなったり。笑なぜか手にしたり、身につけているものが、自分にとって価値があるものだったりするんだと思います。



ノリとインスピレーションの共有

自分自身、人が使っているものをみて欲しくなったりするので、HATCHの人が選ぶというコンセプトは、自分の感覚と似ていておもしろいなと思いました。自分の好きなものとその背景があって、オススメできるものがある。そしてそれを買う人がいる。HATCHはその真中にいる。何か大人だし、夢がありますね。それに、ジャンルにとらわれずいろんなものを紹介できるので、自分らしくいられる。ちょっと入りづらいショップなどで、言わないといいものが出てこなかったりすることってありますよね。そんな、言わないと出てこないような、僕がこれまでの経験を通していいとおもったものだけをセレクトしていきます。HATCHを通じて、僕のノリとインスピレーションを共有できればと思います。


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