おかもとえみインタビュー

ちょっぴり異質で愛せるものたち

ーものを選ぶ基準を教えてください

1点物が好きで食器などはアンティークのものを集めるのが好きです。絨毯の柄とか花柄のものが好きで、街で見つけると絶対手に取ってしまいます。日常で使うものは、機能性もありつつ家のデザインに馴染むものを選びます。

ーものを選ぶ基準は昔と変わってきましたか？

好みは昔からあまり変わっていませんが、ギャルだった中高生時代は109に行ったりと流行を追っていましたね。今も洋服は韓国のブランドのものを買うことはありますが、流行を追いかけるというより自分の好きなものを追求していく方が多いです。

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ーものの情報源はどこからですか？

友達から聞いたり、インスタグラムで見つけることが多いです。雑貨屋や百貨店に行くのも好きで、浪費家なので行ったらついつい買ってしまいます。今年は浪費癖を治したいなと思っているのですが（笑）。

ー最近、何か買い物をされましたか？

週に1度だけ開くHYSTというアンティークショップの、季節に一度開くバージョンのHYSTRIUMで、お皿や花瓶、グラスなどを購入しました。本当は一つしか買わない予定だったんですけどね（笑）。

ーコレクションしているものはありますか？

ひばり書房ホラーコミックスシリーズのコミック。ホラーなんだけど、絵のラフさにちょっとクスッと笑っちゃうというか、そういうラフな良さがあるんです。なかなか売っていないのですが、札幌のまんだらけにこのシリーズがたくさん置いてあって、バンドのツアーで行った時にはいつも寄って大量買いしています。

ー断捨離されますか？

たまにします。音楽とか絵とか文章とか何かものを作っていると部屋がどんどん荒れていくんです。もう手が付けられなくなった頃に制作物も作り終わるのですが、人間的に危機的部屋になったなと思い、そこから掃除をして断捨離します。でも、集めている食器や本は全く捨てられないですね。

ーものの対価は気にしますか？

欲しいと思ったものは値段を見ずに買ってしまいがち。それでお財布が寂しくなってしまう瞬間もあるのですが。安くていいものを掘り出すのも好きです。あまり値段に縛られずに買い物をしています。

ーここ数年で一番ヒットした買い物を教えてください

今回セレクトした実験器具のようなコーヒーミル。
コーヒーが好きでよく飲むのですが、せっかちなのでインスタントだったり、ペーパードリップで挽かれた豆を買っていました。この可愛いミルを見つけて自分で挽くようになってから、自分で挽いた方が美味しいということに気づいたんです。自分で挽くことで豆の新鮮さが引き立つし、コーヒーの香りに包まれて幸せな気分になれます。

ーおかもとえみさんを構成する3つのアイテムを教えてください

15歳くらいの時に買ってもらったプロを目指すきっかけになったベース。
元々持っていたベースから新しいものが欲しくなって、欲しい色と欲しい音の組み合わせがなくて、当時のベースの先生にそれはもう作るしかないよって言われたんです。めちゃめちゃ高かったので父親に相談したら、「じゃあそのベースを買うからプロになれよ」って言ってくれて。プロを目指すきっかけになりました。
2つ目は、、欠かせないと言ったら梅干し（笑）。
家の中からなくなったら嫌だなって思って出てきたのが梅干しでした。どんな梅も好きなのですが、一番好きなのはおばあちゃんの友達が漬けていた梅干し。最近はいただけていないので、それに似ているような熟成された天然の梅干しを日夜探し求めています。
もう一つは鏡。
いろんなものを思い浮かべて本や食器も好きだけど、日常というものを考えたときに、絶対に使うもので家を出るときに自分を高めて今日も頑張ろうって思えるのって鏡の前だなって。自分でも鏡が出てくるのは意外だったのですが、自分のコンディションも分かるし、人前に出るお仕事をさせてもらっているので鏡は大切で欠かせないアイテムです。